露呈

生きにくさはずっとあった。

でも

存在すら否定されているような日々を送ってきた子供の私には

心の中で渦巻くどす黒い物の正体など分かるはずがない。


我ながら気の毒だと思うが

子供ゆえに仕方がないのだけれど

私の場合、学校の先生、近所の大人、親戚、など理解して寄り添ってくれる

大人がひとりもいなかった。


今の時代ならひとりぐらい気がついてくれていたかもしれないけど

時代がそうじゃなかったのも

不幸のひとつだったと思う。



話を戻して

生きにくさの正体がわからぬまま

成人して社会に出ました。


やはり

上手くいかない

仕事を覚えるのは早い方だったけど

人間関係が上手く行かなかった。

何故か浮いてしまったり

攻撃対象になったり

仕事以外の事で疲れてしまい続かない

一旦辞めると半年は働けない状況になってしまう。

最近分かった事だが、私は色んな事に敏感に反応してしまうらしく

アスペルガーではなく

その敏感さで神経が過剰に働いてしまうのと

アダルトチルドレン気質も合わさって

非常に精神を消耗してしまうらしい。


らしい。

という所までたどり着く前に

子供を産み

今まで押さえ込んできた生きにくさのどす黒い物が押さえ込めなくなり

パニック発作を起こしてしまった。

それが私の過去をふりかえるきっかけになり

自分と向き合ったり

子供と向き合ったり

度重なるカウンセリングを受けたりするなかで

やっと分かった

私の特性が露呈したのだ。


正直

敏感だとか言われても、だから何?と思って受け入れなかった。

だってそれが事実でも現実の日々が色々あるわけで待ってはくれないからだ。


それでも

私が今まで母に感じてきた違和感や否定されて苦しかった気持ちが自然な事で

私が悪い訳じゃない事は大きな癒しと自信と安心をもたらした